“追い上げの貴公子”小椋藍が最高峰クラス2戦目で見事な追い上げを見せ、アプリリアトップの8番手でフィニッシュした。しかし、ゴール後に未承認のECUソフトウエアが使用されていたが確認されたことから失格となった。
小椋は「レースはとても良かった。スタート直後はポジションを上げることができたし、その後は何人かのライダーをパスすることができた。ブレーキングでは他のライダーをパスすることができたが、(ブラッド)ビンダーに対しては本当に厳しかった。出口では彼に比べて僕のほうが少し余裕があったけれど、ブレーキングでは彼がとても頑張っていた。最終ラップでは、ビンダーをパスする方法が見つからなかったことが少し残念だった。でもとにかくすばらしいレースだったし、今日は本当にハッピーだ。結果が残せなかったのはとても残念だ」とコメント。
チーム代表のダビデ・ブリビオは「藍は15番手からスタートして8位でフィニッシュというすばらしい追い上げを見せてくれた。特に我々が楽しめたのは、多くの経験豊富なライダーたちとの戦いや、簡単ではない場面でのオーバーテイクだった。それなのにレース後に受けた制裁は非常に残念だ。彼は何のアドバンテージも与えられていない。すばらしいレース内容と、すばらしいパフォーマンスで得たポイントが剥奪されるのは非常に残念だ。だが彼の功績は何も損なわれない。単にECUソフトウエアのバージョンが間違っていただけだ」とのコメントを残した。