全日本ロードレース選手権の2025シーズンはモビリティリゾートもてぎで開幕。4輪と併催の2&4レースでJSB1000クラスのみが行なわれる。初夏を思わせる陽気になった開幕戦土曜日。予選は11時30分から40分間の計時予選方式で行なわれた。

 開始早々、1分47秒台後半での攻防を繰り広げたのは高橋巧(Honda HRC Test Team)と中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)。ホンダファクトリーvsヤマハファクトリーの対決の構図でスタート。1分47秒314と、1分47秒前半のタイムをマークしてこの2台を追い落としたのはドゥカティファクトリーマシンを駆る水野涼(DUCATI Team KAGAYAMA)。水野は1分47秒071とさらにタイムを詰めてリーダーボードのトップに君臨し続ける。

 セッション開始15分。プライベートチームながらSBKスペックのBMWで全日本復帰の浦本修充(AutoRace Ube Racing Team)が1分47秒360をマーク。ドゥカティには届かなかったが、ホンダ、ヤマハのファクトリーチームの前、2番手に浮上。

 残り10分。高橋が1分47秒200で2番手奪回。長島哲太(DUNLOP Racing Team with YAHAGI)が1分47秒台をマーク。これで1分47秒台が5台に。

 残り5分。水野が1分46秒807と1分46秒台に突入。各車アタックに入るも、なかなか自身のタイムを詰めることができない。そのままチェッカー。

 水野が唯一の1分46秒台のタイムでポールポジション。スポット参戦のホンダファクトリー高橋が2番手、BMWに乗る浦本が3番手と、これまで例のないフロントロウになった。

●ポールポジション/水野涼(DUCATI Team KAGAYAMA)
「100点満点ではないけれど、ポールポジションが取れてうれしいです。昨日からいいフィーリングがつかめない状態だったので、セッティングを変更して臨みました。それがいい方向に進んでタイムが出せました。昨日から今日にかけて前進できたことがよかったです。始まる前からタイムアタックよりもセッティングを進めるセッションにしようと思っていました。計画どおりに仕様変更もしながら、さらに前進できたのでよかったです」