MotoGP第6戦フランスGP MotoGPクラス2日目、スプリントが土曜日、フランス、首都パリから南西約200kmにあるル・マン市、ブカッティ・サーキットで行なわれた。日本時間午後10時(現地時間午後3時)から13周で争われたスプリントは、気温22度、路面温度35度、湿度43%、雲が増えて来たものの晴れたドライコンディション。タイヤは全員、前ハード、後ろソフトを選択していた。
スタートは、ポールポジションスタートのファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)が1、2コーナーで前に出たマルク・マルケス(ドゥカティ)を抑えてトップに立つと、地元フランスの満席となったスタンドから激しい歓声が起こった。クアルタラロ、マルク・マルケス、アレックス・マルケス(ドゥカティ)、フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)、フェルミン・アルデゲール(ドゥカティ)の順で続いていたが、2周目の3コーナーでバニャーヤが転倒、リタイア。
3周目には、4番手に上がったアルデゲールが1分30秒752のレース最速ラップを記録して前を追っていた。5番手まで上がったマルコ・ベゼッキ(アプリリア)はグラベルへ入り、順位を大きく落とす。4周目にはマーベリック・ビニャーレス(KTM)、ペドロ・アコスタ(KTM)と共に6番手争いをしていたブラッド・ビンダー(KTM)が転倒。ピットイン、リタイア。
6周目3コーナーでは、マルク・マルケスがクアルタラロの前に出たものの、マルクがワイドになり、クアルタラロが持ち堪えた。しかし、6コーナーではバトルの末に、マルク・マルケスがクアルタラロの前に出た。ここからは、徐々にマルクが後続を離していく。
8周目には、アレックス・マルケスもクアルタラロを捕らえ、マルケス兄弟のワンツーとなった。10周目には、4番手からクアルタラロをねらっていたルーキーのアルデゲールが3コーナーで仕掛けた。クアルタラロは6コーナーまで耐えたものの、接触もためらわないアルデゲールがインからクアルタラロをパスした。
そのまま、マルク・マルケスがトップでチェッカー、2位はアレックス・マルケス。ドゥカティにとってはスプリント20勝目。開幕から6連続スプリントの兄弟ワンツー記録を伸ばした。3位はアルデゲール、昨年アラゴンGPスプリントでアコスタが3位を獲得して以来のルーキー記録タイ。アルデゲールは喜びの余りか、チェッカー後、後方から近づきすぎたマルク・マルケスに接触し、転倒する姿があった。
4位クアルタラロ。5位争いは、最終ラップ13コーナーでアコスタが転倒、5位にはビニャーレスが入った。6位ヨハン・ザルコ(ホンダ)、優勝は逃したものの、地元フランス人ライダー二人がトップ6でフィニッシュした。7位ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)、8位アレックス・リンス(ヤマハ)、9位ジョアン・ミル(ホンダ)ここまではポイント獲得。10位ラウル・フェルナンデス(アプリリア)。トップ10に全5メーカーの名前が並んだ。小椋藍(アプリリア)は14位、中上貴晶(ホンダ)は16位で共に完走。
年間ポイントは151ポイントで、再びマルク・マルケスがポイントリーダーとなり、2番手アレックス・マルケスは2ポイント差149。今日が昨年マレーシア以来のスプリント転倒、ノーポイントに終わったバニャーヤは120ポイントで3番手。明日は、日本時間午後4時40分(現地時間午前9時40分)から10分間のウオームアップ走行の後、パレードなどもあり、日本時間午後9時(現地時間午後2時)からは27周で決勝が開催される。
MotoGP第6戦フランスMotoGPスプリント
1 マルク・マルケス(ドゥカティ)
2 アレックス・マルケス(ドウカティ)
3 フェルミン・アルデゲール(ドゥカティ)
4 ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)
5 マーベリック・ビニャーレス(KTM)
6 ヨハン・ザルコ(ホンダ)
7 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)
8 アレックス・リンス(ヤマハ)
9 ジョアン・ミル(ホンダ)
10 ラウル・フェルナンデス(アプリリア)
11 ジャック・ミラー(ヤマハ)
12 ルカ・マリーニ(ホンダ)
13 エネア・バスティアニーニ(KTM)
14 小椋藍(アプリリア)
15 フランコ・モルビデリ(ドゥカティ)
16 中上貴晶(ホンダ)
17 マルコ・ベゼッキ(アプリリア)
18 ロレンツォ・サルバドーリ(アプリリア)
19 ペドロ・アコスタ(KTM)
20 ミゲール・オリベイラ(ヤマハ)
RT ブラッド・ビンダー(KTM)
RT フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)