MotoGP第6戦フランスGP Moto3クラス3日目、決勝が日曜日、フランス、ル・マン市にあるブカッティ・サーキットで開催された。日本時間午後6時(現地時間午前11時)から20周で開催された決勝は、気温17度、路面温度18度、湿度74%、曇りでドライコンディション。風もあり、ドライ宣言はされたものの、部分的にウエットパッチが残る難しい状況だった。

1周目は、ポールポジションからスタートしたルーキーのマキシモ・キレス(KTM)が好スタートでトップに立つ。続いて、ジョエル・ケルソ(KTM)、アンヘル・ピケラス(KTM)、グイド・ピニ(KTM)、ダビド・ムニョス(KTM)、バレンティン・ペローネ(KTM)、ホセ・アントニオ・ルエダ(KTM)、古里太陽(ホンダ)、山中琉聖(KTM)、ダビド・アルマンサ(ホンダ)のトップ10で続いた。2周目に入るときには、ケルソがキレスをかわしてトップに立った。先頭集団はテイルtoノウズで連なり、2周目6コーナーでヴィセンテ・ペレス(KTM)の接触があり、山中が転倒。

2周目トップに立ったケルソをピケラス、ムニョス、ピニ、古里は5番手まで上がって追っていた。4周目には、8番手スタートのルエダが古里をかわして5番手まで浮上。5周目に入ると、ケルソ、ムニョス、ピケラス、ピニ、ルエダのトップ5とそれ以降が少し離れた。古里はキレス、アドリアン・フェルナンデス(ホンダ)、アルマンサ、アルバロ・カルペ(KTM)、ペローネとの混戦6番手争いになっていた。

中盤に入ると、後方でエディー・オシア(ホンダ)、アドリアン・クルーセス(ホンダ)が転倒、リタイア。ステファノ・ネパ(ホンダ)はピットイン、リタイア。ジェイコブ・ローゼンタイラー(KTM)が転倒、再スタート。10周目には、先頭集団に居たピケラスも10コーナーで転倒、リタイア。11周目には、5番手を走行していたカルペが1分40秒838でレースラップ記録を更新、4番手のピニに迫った。トップ集団で、カルペと激しく4番手を争っていたピニは、14周目8コーナーで転倒、再スタートするが順位を落とす。

残り5周、ケルソ、ムニョス、ルエダの激しいバトルは最終ラップまで続いた。三つ巴で続いたバトルは、最終ラップ13コーナー、ケルソのインを強引についたムニョスがケルソに接触。二人がワイドに流れた隙にルエダが最終コーナーのインを抜き去り、トップでチェッカーを受けた。2番手でチェッカーを受けたムニョスには1ポジションダウンのペナルティーが科され、2位がケルソ、3位ムニョス。

4位カルペ、5位アルマンサ、6位に古里が入った。7位ルーキー、ポールポジションスタートのキレス。8位フェルナンデス、9位ルカ・ルネッタ、10位ペローネ。トップ10に古里を含めた4台のホンダ勢が入った。惜しくも2位という結果に終わったケルソだが、表彰台ではオーストラリア人選手に人気がある、ブーツにシャンパンを入れて飲むパフォーマンスを見せていた。

今日の結果を受け、ポイントリーダーのルエダは116とポイントを伸ばした。2番手ピケラス87、3番手ケルソ77、4番手フェルナンデス61、古里は58ポイントで5番手。山中は34ポイントで9番手。6戦を終えて、ルエダが4勝と大きくリードしている。次戦、第7戦イギリスGPは2週間後、5月23日の金曜日から走行が始まる。

MotoGP第6戦フランスMoto3決勝
1 ホセ・アントニオ・ルエダ (KTM)
2 ジョエル・ケルソ (KTM)
3 ダビド・ムニョス (KTM)
4 アルバロ・カルペ (KTM)
5 ダビド・アルマンサ (ホンダ)
6 古里太陽 (ホンダ)
7 マキシモ・キレス (KTM)
8 アドリアン・フェルナンデス (ホンダ)
9 ルカ・ルネッタ (ホンダ)
10 バレンティン・ペローネ (KTM)