SBK(スーパーバイク世界選手権)第5戦チェコラウンドは、チェコのアウトドローモ・モストでスーパーポールレース、レース2が開催された。

SBKのスーパーポールレースは気温12度、路面温度22度のドライコンディションの下、10周で争われ、トプラク・ラズガットリオグル(BMW)が優勝した。

スタートでレースをリードしたのは2番グリッドからスタートしたニッコロ・ブレガ(ドゥカティ)。ラズガットリオグルが2番手で続き、序盤から2台が抜け出しトップ争いを展開。

ラズガットリオグルは3周目の13コーナーでブレガを交わしてトップに立つと、中盤以降、約1秒のリードを取ってトップをキープ、そのまま優勝し、レース2のポールポジションを獲得。1秒917差の2位にブレガが続き、3位にサム・ロウズ(ドゥカティ)との接戦を制したダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)が入賞。サム・ロウズは僅差の4位となった。

5位にアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)、6位にイケル・レクオナ(ホンダ)、7位にアレックス・ロウズ(ビモータ・カワサキ)、8位にチャビ・ビエルへ(ホンダ)、9位にアンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)、10位にジョナサン・レイ(ヤマハ)の順で続いた。

SBKのレース2は気温14度、路面温度22度のドライコンディションの下、22周で争われた。

レースはまたしてもニッコロ・ブレガ(ドゥカティ)で始まり、トプラク・ラズガットリオグル(BMW)が2番手に続いて二人のトップ争いとなる。

レース中盤までブレガがレースをリードし、ラズガットリオグルが僅差で続くトップ争いが展開。11周目の17コーナーでラズガットリオグルがブレガを交わしてトップに浮上するが、続く12周目に入るホームストレートエンドで、ブレガがラズガットリオグルのスリップから抜け出し、トップを奪還する。

再び、ブレガ、ラズガットリオグルの順となったトップ争いだったが、14周目の2コーナーでラズガットリオグルがブレガを交わしてトップを奪還。最終ラップまでトップをキープするが、ブレガもコンマ4秒からコンマ6秒差でラズガットリオグルの後ろについたまま周回を重ね、レース終盤にはその差が縮まる。

最終ラップの最終コーナーをトップで立ち上がったのはラズガットリオグルだったが、ゴールラインまでのストレートでブレガがスリップから抜け出し、前に出ることに成功。0秒027の僅差で優勝し、ラズガットリオグルは2位に終わり、チェコラウンドでのハットトリックを逃した。

5戦を終えてブレガが252ポイントを獲得してチャンピオンシップをリード、ラズガットリオグルが31ポイント差のランキング2位に続いている。

3番手争いはスーパーポールレースに続いてダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)とサム・ロウズ(ドゥカティ)が接戦を展開。15周目に前に出たペトルッチがサム・ロウズを抑えきって3レース連続となる3位表彰台を獲得。サム・ロウズは中盤すぎまで3番手争いをリードしていたが、ペトルッチと0秒176差の4位となった。

5位にレミー・ガードナー(ヤマハ)、6位にアクセル・バッサーニ(ビモータ・カワサキ)、7位にイケル・レクオナ(ホンダ)、8位にヤリ・モンテッラ(ドゥカティ)、9位にアンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)、10位にギャレット・ガーロフ(カワサキ)が入賞。

ドミニク・エガター(ヤマハ)が11位、スコット・レディング(ドゥカティ)が12位に続き、ジョナサン・レイ(ヤマハ)はスタート直後の1コーナーでアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)に接触して転倒させたことからダブルロングペナルティを受けて、13位でゴール。マイケル・ファン・デル・マーク(BMW)が14位、アレックス・ロウズ(ビモータ・カワサキ)が15位に入賞した。

スタート直後の1コーナーでレイに接触されたバウティスタは転倒リタイアに終わり、それに巻き込まれた転倒したチャビ・ビエルへ(ホンダ)もリタイアに終わった。

SSP(スーパースポーツ世界選手権)のレース2は気温14度、路面温度23のドライコンディションの下、19周で争われ、ジャン・オンジュ(ヤマハ)が優勝した。

レースはレース1を制したジャウメ・マシア(ドゥカティ)が8周目までトップをキープしていたが、9周目にオンジュがトップに浮上すると、終盤は後続に約3秒のリードを取って、今シーズン3勝目を記録。

マシアは2番手走行中の13周目の10コーナーで転倒を喫し、リタイアに終わり、代わって2番手争いとなったバトルをルーカス・マヒアス(ヤマハ)が制して2位に入賞。3位にフィリップ・エッテル(ドゥカティ)が入賞した。

鳥羽海渡(ホンダ)は24位でゴール。岡本裕生(ヤマハ)は18番手を走行していた13周目に転倒を喫したが再スタートして31位でチェッカーを受けた。

SSP300(スーパースポーツ300世界選手権)のレース2はスタート直前に雨が降り出し、サイティングラップの段階で赤旗が掲示されて一時中断したが、雨が激しくなることはなく、約15分の中断後、気温13度、路面温度21度のドライコンディションの下、予定より2周減算の10周で争われた。

レース2も集団でのトップ争いが展開され、ジェフリー・ブイス(KTM)が優勝。僅差の2位にベナット・フェルナンデス(Kove)、3位にウンベルト・マイアー(ヤマハ)が入賞した。

SBK第5戦チェコ SBK スーパーポールレース リザルト
1 トプラク・ラズガットリオグル(BMW)
2 ニッコロ・ブレガ(ドゥカティ)
3 ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)
4 サム・ロウズ(ドゥカティ)
5 アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)
6 イケル・レクオナ(ホンダ)
7 アレックス・ロウズ(ビモータ・カワサキ)
8 チャビ・ビエルへ(ホンダ)
9 アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)
10 ジョナサン・レイ(ヤマハ)
11 ヤリ・モンテッラ(ドゥカティ)
12 ギャレット・ガーロフ(カワサキ)
13 マイケル・ファン・デル・マーク(BMW)
14 スコット・レディング(ドゥカティ)
15 レミー・ガードナー(ヤマハ)
16 バハティン・ソフォグル(ヤマハ)
17 ライアン・ビッカーズ(ドゥカティ)
18 アクセル・バッサーニ(ビモータ・カワサキ)
19 ドミニク・エガター(ヤマハ)
20 ティト・ラバット(ヤマハ)
21 タラン・マッケンジー(ホンダ)
22 ザクワン・ザイディ(ホンダ)

SBK第5戦チェコ SBK決勝レース2 リザルト
1 ニッコロ・ブレガ(ドゥカティ)
2 トプラク・ラズガットリオグル(BMW)
3 ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)
4 サム・ロウズ(ドゥカティ)
5 レミー・ガードナー(ヤマハ)
6 アクセル・バッサーニ(ビモータ・カワサキ)
7 イケル・レクオナ(ホンダ)
8 ヤリ・モンテッラ(ドゥカティ)
9 アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)
10 ギャレット・ガーロフ(カワサキ)
11 ドミニク・エガター(ヤマハ)
12 スコット・レディング(ドゥカティ)
13 ジョナサン・レイ(ヤマハ)
14 マイケル・ファン・デル・マーク(BMW)
15 アレックス・ロウズ(ビモータ・カワサキ)
16 ライアン・ビッカーズ(ドゥカティ)
17 バハティン・ソフォグル(ヤマハ)
R ザクワン・ザイディ(ホンダ)
R ティト・ラバット(ヤマハ)
R タラン・マッケンジー(ホンダ)
R アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)
R チャビ・ビエルへ(ホンダ)